プロジェクトストーリー



INTERVIEW
デジタル戦略で社会にインパクトを―マジックリンEXPOWERシリーズとバスマジックリンエアジェットの市場シェア獲得に向けて
花王株式会社 谷口泰斗様
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株式会社サイバー・バズ T.S、J.M
今回、数ある広告代理店の中でサイバー・バズを選んでいただいた決め手を教えてください。
谷口様:今回はマジックリンEXPOWERシリーズとバスマジックリンエアジェット除菌EXフラワーシャワーの香りの2商材のデジタル施策を実施したのですが、一番はデジタル領域に強いという理由で、サイバー・バズに依頼させていただきました。EXPOWERシリーズに関しては今回、テレビCMは入れずに、店頭とデジタルで商品認知を広め購入喚起していこうという方針にしていたので、そのデジタルで効果を最大化させる新しいチャレンジがしたいと考えていました。エアジェットについてはより課題は明確で、まずは香りのよさを伝達して商品認知を上げる、そして獲得しきれていない若年層を取っていくことが必要だと考え、最適な手段を検討した結果、テレビCMよりもターゲットにシャープに当てられるデジタル施策が必要となりました。
これまでもSNSを使った施策は実施していたのですが、あまり手応えを感じていませんでした。実施したとしても、その効果が 見えにくかったという課題もあり、単純にインフルエンサーとのタイアップをやるのではなく、どうしたらデジタル領域で成果に結びつけられるかという筋道を立てていただいたり、既存のやり方に囚われない新しい手法にもチャレンジしたかったので、そのあたりを期待してサイバー・バズにお願いしました。
具体的に本施策は何を実現したいと思っていたのでしょうか。
谷口様:EXPOWERシリーズは新製品でしたのでとにかく認知を取りたいと思っていました。また実際に商品を使っていただく投稿をあげてもらいたかったので、SNS上でのUGCの創出というところが一番の狙いでした。エアジェットに関してはとにかくこのフラワーシャワーの認知を上げることと、30歳~40歳の若年層のお客様の利用を増やすことが狙いでした。

谷口様自身がこの施策を通して社会的に与えたいと思っていたインパクトなどありましたか?
谷口様:そうですね、お掃除用品は、生活者の皆様がSNSに積極的に投稿するものではないとは思っていまして、近年増えてはいるものの、中々お掃除用品ってそもそも関心を持たれないのではないかと感じていました。そんな中でも生活者の皆様が「これいいよ」という感じで投稿してくれるそういう風潮が作れると非常に理想だと思っていたのでそこが一番社会的に与えたいと思っていたインパクトです。
サイバー・バズとしては本当に良い商品の魅力を多くの方々に広めるというのが弊社が目指す口コミマーケティングの一つであってそれが実現できそうと感じていただけたのであれば嬉しい限りです。
本施策を進めていく中で、弊社のT.SとJ.Mはどのような動きをしてくれましたか?
谷口様:一番はスピードがとにかく早かったなという印象です。まず初めに神保さんに電話1本入れて「こういうことやりたいのだけど」と電話をしたら、たった1週間で提案していただいたのは驚きでした。こちらとしても、すぐに施策を実施したかったので、スピーディーに提案いただいたことはすごくありがたかったです。
確かにJ.Mが社内のメンバーにお掃除用品についてのイメージなどをヒアリングしていたのを見ていたので、我々としても印象に残っています。
何かT.SやJ.Mとの印象的なやり取りなどありましたか?
谷口様:最初の打合せから施策の決定まで何度もディスカッションして、「花王としてはこう思っている」という形でフィードバックしてまたご提案いただいてを繰り返していただきましたね。結構すり合わせの機会が多かったのですが、そこにも必死に真摯についてきてくれたと感じていて、弊社のやりたいことに向き合ってくださったことにとても感謝しています。
本施策に対する社内の反応など反響はありましたか?
谷口様:エアジェットの施策は、「X上でバズってる感を作る」というのが今回のゴールでした。そしたらまさに社内の他の部署の方から「SNSでバズってるよね」という声がけをいただいたり、「お店に買いに行ったのだけど、全然買えずに何店舗も回ってようやく買えた。」のような声もありました。同じ会社の社員ですが一人の生活者として行動喚起できたっていうところは、非常によかったなと感じました。

そのほかに取引先様や外部パートナー様からの反響は何かありましたか?
谷口様:そうですね、ご提案いただいた手法を用いながら、我々なりにどうしたらもっと流通様も巻き込めるかなと考えたときに、流通様のSNSアカウントとインフルエンサーの施策を繋げるような形で持っていくことができれば、流通様からしてももっと良い成果に繋がるのではないかと思っていました。
これまでは流通様とデジタル施策のシナジーが薄かったのですが、施策を通して一体になることで「より売れそう感」を流通の方々にも印象としてお持ちいただけたと感じています。その点非常に好評でしたし、販売の方も「すごく良い施策だね」と評価していただくことができましたね。
T.Sさん、J.Mさんにも質問なのですが、エンドユーザーの方からの気になる声、
嬉しかった声などはありましたか?
T.S:レポーティングもさせていただく中で、インフルエンサーの投稿に対して引用リツイートで「私も欲しいとか、これ気になっていた」という声がすごく上がりまして、私は入社4年目なのですが、これまででもトップレベルでユーザーからの生の声が施策に対して上がったなと感じています。実際に購入に繋がっているという点も谷口様から教えていただいて、とても嬉しかったですね。
ブランドのイメージには何か変化を感じられましたか?
谷口様:そうですね。シェアも上がってきていてその分ユーザーが増えているということは実績の数字から感じています。したがって我々が届けたい生活者に商品を届けて、「お掃除をラクにする」という価値を感じていただけているのではないかなとは思っています。今年からマジックリンは「ホント、毎日、マジ助かる」というキャッチコピーを掲げて商品提案をしているのですが、「日々のお掃除を楽にさせてあげたい」というのが一番の想いとしてあるので、そういう方が1人でも増えていけばいいなと感じます。

それでは全体を振り返っての施策の評価を教えてください。
谷口様:施策としては二重丸ですね。新たな手法かつ実績が伴ったので社内でも好事例として評価されています。今後は少ない投資でもしっかり効果が出るように、費用対効果をより高め、より効果的なデジタル施策へブラッシュアップしていきたいと考えています。
T.SさんとJ.Mさんにも聞きたいのですが、今回の施策を進行させていただくにあたって、特に注力した点や、情熱を注いだ点があれば教えていただきたいです。
T.S:そうですね。数ある広告代理店の中でサイバー・バズを選んでいただく理由の基盤を作りたいと思っていまして、今回の施策でいうならば、世の中にありふれた施策にならないように、どう組み合わせるのか、どう発信させるのかっていうところはすごく意識しました。なので自分の中で提案する前に何回も何回もこれで商品の魅力が伝わるのかなと自問自答をしてきました。
J.M:新商品と既存商品で、訴求内容とかそれぞれ違ってくるかなと思っていまして、進行のところで、花王様の目指すことから外れていないだろうかという点やこの投稿がベストなのかと考え続けたり、インフルエンサーの方に何度も修正してもらったこともあったのですが、こだわれたところが良かったです。
最後に谷口様より今後のサイバー・バズに期待することを教えてください。
谷口様:今回、サイバー・バズから新しいやり方を提案いただいたことで、我々も一緒に取り組みたいという気持ちになりました。今後一歩先の提案を積極的にしていただきたいなと思っていますし、弊社としてもスピーディーに施策を実施していきたいと考えていますので、今後も手厚くサポートしていただける存在でいて欲しいと思います!
谷口様ありがとうございました!


