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「人類モテ」の猫川舐子さんに聞いた、人気Twitterアカウントへと導く極意―前編

今回はTwitterの"美容・コスメ垢"として有名なマイクロインフルエンサー「猫川舐子」さんに、人気Twitterアカウントになるまでの道のりや、投稿においてのこだわりについて伺ってみました。



プロフィール

猫川舐子(@namekonekokawa
https://twitter.com/namekonekokawa
コスメ情報を中心に発信しているTwitterのインフルエンサー。「人類モテ」をキーワードにつぶやいた投稿では、約2.5万のリツイート・10万以上の「いいね」がつき話題に。ファッション雑誌で取り上げられる他、WEBメディアでのコラム連載など、20代~30代の女性を中心に絶大な人気を誇る。

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Twitterを始めたきっかけ

Q: まず、Twitterを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

Twitterを始めたきっかけはなんとなく、使い方も特に目的はなかったのですが、メディアを運営していた知人に「記事を執筆してほしい」と依頼されたことで、Twitterの活用に関する意識が変わりました。

文章を書くのはもともと好きで、ファッションや美容コスメに関するブログを書いていたので受けてみたところ、意外と好評で。その後も寄稿が続き、私としてもより多くの方に読んで欲しいという気持ちがあったので、拡散先の1つとしてTwitterを積極的に使い始めました。


人気アカウントになるまでの道のり

Q:フォロワー数が増えていった経緯を教えてください

最初は試行錯誤でした。フォロワーが多い有名な人や面白い人に覚えて頂き、リツイートしてもらえば露出が増えるかな?などと考え、積極的にコミュニケーションをとりながら徐々に増やしていきました。もちろん0からのスタートなので、まずは1,000フォロワーの大台に乗りたかった。

1,000フォロワーを超えた辺りからは、手法を変えていきました。自分の投稿をいかに魅力的に見てもらえるか、またファッションやコスメなどジャンル別にくくり、反応が良い投稿を分析しました。

中でも、昨年11月にお気に入りのボディークリームを紹介した投稿が注目を集め、ここからは多い時で月に5,000人のフォロワー数を獲得するなど、大幅に推移していきました。

▼こちらの投稿

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普段と変わらない商品紹介がなぜここまで話題になったのか、自分でも分析してみましたが、

①人々が潜在的に「モテたい」という欲望を持っていること
②ゆえに、「人類モテ」というキーワードが多くの人々の心を揺さぶるパワーワードとして作用したこと
③「人類モテする香り」に対する個々の見解が、賛否両論共に積極的に発信されたこと

つまり、このツイート自体が個々の意見を述べるプラットフォームのような役割を果たし、かつ人々の潜在意識に作用したことで話題になったのではないかと仮説を立てています。

しかしながら一番重要なのは、そもそも商品自体に多くの人を惹き付ける魅力があったということ。ある時期には欠品してしまうほどの人気商品だったので、商品の良さを知っている人が多かったはずです。

実際、このツイートの後に商品のポジティブなレビューが多く寄せられ、可視化されたことで拡散の勢いを増したのだと思います。


その商品に出会い体験したことを、こだわり抜いた言葉とストーリーで伝える

Q:投稿時のポイントを教えてください。

先ほどの「人類モテ」などキーワードを入れるというのもポイントですが、その商品と出会った後の態度変容や、「その商品を手にすることで、どのような体験・経験を得られるのか」というストーリーを伝えるようにしています。

お気に入りの商品をただ紹介して終わらせるのではなく、例えば「手にするだけでこんな良さがあった」「良い反応を得られた」「こんなドラマが生まれた」など、+αの気づき、学びを入れて伝えていくこともポイントです。
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納得いくまで妥協せず、最高の文章になるまで考える

Q:投稿においてのこだわりはどんなことですか?

必ず自分の言葉を用いて語ることが重要だと考えています。たまにはラフに発信をしたいので決して全てではないのですが、文章は納得いくまで妥協せず作り上げるのが好きです。

自分の感性を分かりやすい表現に落とし込むだけでなく、読んでくださった方に想像の余地を残し、商品について思いを馳せる時間を少しでも提供できるようなテキストに仕上げることを心がけています。

▼普段の投稿

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Q:PR案件での投稿と、そうでない普段の投稿とでは、こだわりに違いはありますか?

特に違いはありません。PR案件を受けるときも、こだわりに関しては同じです。

PR投稿では、商品にタッチする前の自分、つまり「過去の自分」をぺルソナに置いて考えます。私自身も一人の消費者でありターゲット層でもあるので、知らない誰かをペルソナ設定するよりも、自分自身をペルソナにしてしまうのが一番自然な形でテキストを生み出せる。

商品を知る前の自分と、商品を知った後の自分にどのような態度変容が起きたのか。繰り返しになりますが、自分の感性を用いて言葉に落とし込んで書きます。「こんな紹介文なら私も欲しくなる!」と思えるような文章になるまで考え抜いて投稿している点は、普段の自分の投稿と同じです。

また、ちょっとした空き時間や、電車などでの移動時間も上手く活用して文章を考えます。インスピレーションは私の場合、基本的にフローコンテンツです。そのため、素敵な表現が見つかった時はすぐにメモ。ストックしておかないと、せっかく良いテキストが思いついても、二度と思い出せない......ということが過去に多々あったので。

そのため、最初は言葉のパターンが複数あります。年代やターゲット別、「攻め」や「守り」のキーワードを色々と考えた中で一番合う表現や組み合わせを選んでから投稿しています。



前編まとめ

以上、前編のインタビューでした。フォロワーを増やすための工夫から始まり、 "言葉"や"ストーリー"に対してのこだわりを知ることができました。猫川舐子さんならではの視点や感性で発信されていくツイートに、今後も注目です。後編では、発信の際に気を付けていることや、Twitterアカウントを上手く運用していくポイントなどを伺って掘り下げていきたいと思います。お楽しみに。