5.まとめ

2009年6月10日

バズマーケティングやクチコミマーケティングを活用する際は、クチコミよりも仕掛けが重要だというところはお分かりいただけたと思います。要は、単 純にリアルではなくて、普通にでかでかとバズのキャンペーンを打った方が盛り上がる商材もあれば、少しずつファンを増やしていくという戦略でやった方が成 功する商品もあれば、そもそもクチコミマーケティングやバズマーケティングには向かない商品も実はあるので、そこを見極める必要はあるのではないかと思い ます。ですから、例えば「クチコミで売ろうよ」という話が出た際には、本当にクチコミがいいのかというところを考える必要が大前提であると思います。


■二極化するクチコミマーケティング 
 最近クライアント様とお話をしていて感じることとしては、クライアント様のニーズが二極化しているように感じています。一つは、今は不景気の局面に入っ ていることもあり、宣伝や販促予算が減ってきている中で、バズを大きく狙えるようなもので、費用はマスのキャンペーンより抑え、しかもマスと変わらないぐ らいの効果を狙いたいというニーズがあります。

 もう一つは、以前にも大手電機メーカーの方とクチコミマーケティングを一体どういうものとしてとらえているかお聞きしたら、「漢方みたいなもの だ」というお話をされていました。つまり、やらないよりはやった方がいいけれども、すぐに目に見えて効果が出るかといったらそうではないと思っているとい うことでした。ただ、ずっとやっていると健康体を維持できたり、さらに成長戦略を描けたりというロングテール型と二極化すると思っています。

 ロングテール型は、例えば液晶テレビといったビックワードで狙いに行くのではなくて、見込み顧客の方が検索するであろうワード、しかもその競合と の比較をされやすいのではないかとか、先ほどCRMは最後の購入の一押しをする、つなぐという効果があるというお話をしたと思うのですが、そこにかなり的 を絞って、検索結果の1ページ目のデコレーション、どういう配置でどういう情報を作っていくかというところが、勝負の局面になるのではないかと思います。
そしてプロモーションを実施する前にKPIをしっかり提示しておいて、キャンペーンの到達人数と滞在時間で、ブランドに対する認知がどれぐらい変わったか という事後の調査と絡めてやっていくべきだと思います。また、ブロガーも実際に巻き込むべき商品かどうかは本当に見極める必要があります。当社の場合は オーダーをいただいても、クチコミではなくマスで認知を取りに行った方がいいというお話をする場合もあります。その辺の選球眼は重要だと考えています。


■アルファブロガー、レビュアー、ブランドエバンジェリスト 
 アルファブロガーを巻き込んでイベントを行われるケースや、新商品発表会にブロガーを呼ぶというのは昨年あたりにもう当たり前になり、今は一旦落ち着い ているところがありますが、イベントを行う施策が成功されているメーカーは、長期的に何度もブロガーの方をご招待するイベントを実施されています。
そして、その際に呼ばれるブロガーは、例えば美容系の商品であれば、(美容の中でアルファブロガーと言われている人が一部いるのですが、)そういう人だけ では結局駄目で、アルファブロガーではないけれどもレビュアーとしてしっかり書いてくれる人と、ファンとしてはまだ浅くいかもしれない方との直接の対話を する機会を設けて、どんどんブランドエバンジェリストとして育てていく。この三つが重要なのではないかと思います。

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